パックツアーにおける観光の種類
パックツアーの場合いくつかの観光パターンがあります。旅の日程表を見れば観光スポットごとにその旨が記載されていますから事前に雰囲気は予想できます。よくある観光パターンは5種類ぐらいあります。① バスによる車窓観光 ② バスを下車してのスポット観光 ③ バスを下車しての徒歩観光 ④ バスを下車して他の乗り物に乗って観光 ⑤ バスを下車しての自由観光の五つです。どれもそれぞれメリットとデメリットがありますが、私はどのパターンも嫌ではありません。どんな旅程でも楽しむことができたらいいですね。ただし何らかの理由で、どうしてもご自分に合わないパターンがある場合は次回の旅行ではそういう要素を含まないコースを選ぶことが必要になります。
① バスによる車窓観光
これはパックツアーではお約束です。なんとなく名所をたくさん見ることができてその都市を満喫できます。
バスによる車窓観光のメリット : 体力の消耗を最小限にして観光を楽しめます。例えば旅の終盤でとても疲れている状態であっても車内にいながらにしてすばらしい建物などを観光することができます。ご高齢でお膝が痛いなど、歩くのが苦手なかたでも旅を楽しむことができます。治安の悪いところでも安全に観光することができます。
バスによる車窓観光のデメリット : 観光スポットにたたずんで、その雰囲気に浸るようなことはできません。現地の人と会話したり、その観光スポットのお土産を買うなどの行動もできません。
② バスを下車してのスポット観光
パックツアーで一番よくある観光のパターンです。バスを観光スポットの駐車場に停めて添乗員さんについて歩きます。そのスポットだけしか見ません。一番パックツアーらしい観光パターンですね。
バスを下車してのスポット観光のメリット : 実際にその観光スポットの雰囲気を感じることができます。その観光スポットの写真や、観光スポットを背景にした写真を撮ることができます。お土産を買うことができます。パックツアーの場合添乗員さんの他に現地ガイドさんがつくこともあります。その観光スポットがとても広い場合、ポイントを押さえて合理的に無駄なく要点だけを見せてくれます。
バスを下車してのスポット観光のデメリット : パックツアーの宿命なのですが出発時間が決まっています。「もうすこし、ここに居たいなあ!」と思ってもそこを離れなければなりません。パックツアーなので、要点を見せてくれるのですが、それ以外のところには行けません。
③バスを下車しての徒歩観光
中世の町並みなどバスが入れない場所を数ヶ所観光するために取られる方法です。
バスを下車しての徒歩観光のメリット : 街を長く歩くのでその街の雰囲気がよくわかります。歩くので、なぜか良く記憶に残ります。旅行での運動不足が解消されます。「~の街を歩きました。」と後でお土産話ができます。
バスを下車しての徒歩観光のデメリット : 歩くのが苦手な人や足の痛い人には向きません。石畳が足に厳しかったりします。かなり疲労します。徒歩観光中に必要と思うものはすべてバッグに入れて持ち歩かなければなりません。ペットボトルの水などは重いですけれども、必要なものは仕方がありませんね。
④バスを下車して他の乗り物に乗って観光
バスを降りてから乗る乗り物は様々です。観光船に潜水艇、ボート、バナナボート、パラセイル、軽飛行機、熱気球、トロッコ列車、人力車、自転車タクシー(シクロなど)、水陸両用バス、ロープウエー、ケーブルカーあたりがよくある乗り物です。乗り物的な生物だと馬やラクダもいますね。そう言えば牛車もありました。特別なツアーでは成層圏まで昇れるジェット機や雪上車なんてものもあるようです。
バスを下車して他の乗り物に乗って観光するメリット : 様々な乗り物に乗ることが出来るのは楽しいです。普段乗ることのない乗り物から見る景色は格別です。「珍しい~という乗り物に乗りました。」と後でお土産話ができます。
バスを下車して他の乗り物に乗って観光するデメリット : 乗り物に弱い人には厳しい場合もあります。気温の変化がある場合には衣類での温度調整が必要です。
⑤バスを下車しての自由観光
やりたいことを自由にできるので、あえて自由観光の多いツアーを選ぶ人もいます。ただし、少人数で外国の街を歩くことのできる技術が必要です。英語などの語学と街の知識、度胸、ストリートスマートの精神(トラブルに巻き込まれない街の過ごし方)などがある程度身についていれば大丈夫です。ちょっとした冒険ですね!
バスを下車しての自由観光のメリット : 一定の時間、自由に街を歩けます。大きな都市の観光に良いです。旅のガイドブックを持って個人旅行感覚で歩けます。一つの観光スポットにたっぷり時間をかけることができます。美術館や博物館好きには向いています。また、お買い物好きにも良いでしょう。
バスを下車しての自由観光のデメリット : 迷子、持ち物の紛失などトラブルにあいやすいです。基本的に自力で解決しなければなりません。どうしても困ったときは添乗員さんに連絡しましょう。
トラベルの語源はトラブルという説があります。トラブルを克服していくのも旅の楽しみではあります。
皆様はどのタイプの観光がお好みですか?
良い旅を!