機内で ③ (海外旅行)

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椅子を倒す機能

飛行機の座席は様々な機能が付いていますが一番の特徴は椅子を倒す機能があることです。椅子を倒す機能とは椅子の背もたれ部分を後ろに倒すことのできる機能のことです。椅子の背もたれを倒すことについては当然の権利なのですが、後ろの人に配慮をする必要はあります。熱いお茶をテーブルに置いている場合、急に倒すとこぼして火傷させてしまう場合もありますから、倒す前に一言声をかけるべきであると思います。

以前 「椅子を倒してもいいですか?」 とお聞きしたら 「ダメです、絶対に倒さないでください!」 といわれたことがあります。ショックでした。2時間ほどの便だったので辛かったけれど我慢しました。けれども、もしも長距離の便で椅子を倒すことができないとしたら相当辛いのではないかと思います。お互い様のことなので椅子の背もたれを倒すのを許してあげる優しさも大事だと思います。

お願いしてみて、どうしても椅子の背もたれを倒させてくれない場合は客室乗務員さんに相談するのも一法です。何か良いアイディアがあれば良いのですが・・・。

眠れます

長距離のフライトでは照明を落として眠りやすくしてくれます。そのときはしばらくすると周りも皆眠ってしまいます。目を閉じれば自然に眠ってしまうこともあります。

「行き」の便は体力が有り余っているので比較的起きている人が多いです。映画を見たり読書をしたりしています。けれども不思議なもので「帰り」の便は皆疲れているのですぐに寝てしまう人が多いです。

私の旅の鉄則の一つが、「安全に眠ることができるときには眠る!」です。

眠れない

周囲が明るくて眠れないときにはアイマスクを使います。これは自分だけ暗くなるので良く眠ることができます。大きなバンダナで代用する人もいます。

周囲がやかましくて眠れないときには耳栓を使います。これで静かになりますのでぐっすりと眠ることができます。

エコノミー症候群(旅行者血栓症)を防ぐ

エコノミーの席は狭いのでいつまでも座っていると「エコノミー症候群」という病気になってしまう可能性があります。「エコノミー症候群」は「急性肺血栓塞栓症」のことをいいます。長い間、足や脚を動かさないでいると足や脚にある静脈の中に血の塊ができてしまうことがあります。これを「静脈血栓」といいます。よくある症状の現れ方は飛行機を降りようとして歩き出したときにこの「静脈血栓」が足や脚の静脈から離れてしまい。それが血液の流れに乗って全身をめぐります。最終的に肺の血管で詰まってしまい「肺塞栓」をおこし、呼吸困難やショック症状を引き起こしたものを「急性肺血栓塞栓症」というそうです。ビジネスクラスやファーストクラス、乗用車やバスなどでも発症例があるため、現在では「旅行者血栓症」と言われています。

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予防方法は脱水を招く原因となるコーヒーなどを避けながら、水分を十分に摂ることでです。また、足や脚を上下に動かすような運動も有効です。さらに通路側に座り、トイレに良く行くようにすると予防できるようです。

やけどに注意

機内では客室乗務員さんによる コーヒーや紅茶のサービスがあります。熱い飲み物などを渡されるときに客室乗務員さんかお客さんかどちらかがしくじると熱い飲み物を腿や足、お腹などにこぼしてしまうことがあります。やけどの危険があります。たいへん危険です。客室乗務員さんも十分に気をつけてくださっているので普通はめったにそのようなことは起きません。

しかしながら、飛行中の旅客機内では火傷の応急処置ができるほどの水量を出せる水道などはありません。ですから絶対に火傷をしてはいけないのです。それが第一です。熱い飲み物の受け渡しには十分に気を付けましょう。

気休め程度ですが、水のペットボトル500ccが一本あるだけでも応急処置ができます。熱い飲み物がかかったところに水をかけると少しだけ温度をさますことができます。初めの火傷の治療には間に合わないかもしれませんが、それ以上深く火傷をすることは防ぐことができるかもしれません。

着陸

着陸時にはシートベルトの着用が必要です。そしてシートを後ろに倒している場合は正しい位置に戻します。イヤホンなど、 客室乗務員さんが回収しているものはお返しします。カップの飲み物などは飲み終えておきます。使用していた小さなテーブルは目の前の椅子に格納します。 窓の日よけは上に引き上げて開けておきます。

着陸時は地上の景色を空から見るチャンスです!

忘れ物にご用心

忘れ物をしないように注意します。特に目の前にある雑誌などを入れるポケットに眼鏡ケースやボールペン、ポケットティッシュやウエットティッシュ、腕時計、ネックレス、お菓子、スマートフォン、パスポート、入国カードなどを置き忘れないように確認しましょう。あと、座席の上と足元も確認します。飛行機に忘れ物をすると大変です。

降機

着陸して完全に機体が停止するまでは立ち上がらないようにしましょう。ただしエコノミー席の場合、すぐには降りることができません。まずはファーストクラスのお客さんが降り、次にビジネスクラスのお客さんが降り、そうしてようやくエコノミーの前のほうから降り始めます。したがって、機体が止まったとしても、後ろの席の場合、あまり早く立ち上がって通路に出ても前へはなかなか進めないのです。座ってゆったり待つのがいいですね。あわてて降りても、機内預けの荷物が出てくるまでには少し時間がかかります。やはりここはゆったり構えましょう。

飛行機の出口では客室乗務員さんに笑顔で 「ありがとう!」 と挨拶を!

扉を抜ければ降機完了です!

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良い旅を!