松茸は秋の味覚ですよね!
今年は天候の加減で、どういうわけかキノコが大豊作でした。特に松茸も豊作で喜ばしい限りでした。
そんなわけで例年よりは安価だったので、今年は我が家でも松茸を食べることができました。松茸ご飯やお吸い物にしていただきました。残りは冷凍にしてお正月にお雑煮にしていただきます。
松茸の採れるところ
里山で斜面にある赤松林の木の根元にあることが多いようです。地元では「シロ」と言って限られた人だけが松茸を採れる場所を知っています。私の地元ではどういうわけか「シロ」の場所は一子相伝のことが多いです。けれども絶対一人にしか伝えてはいけないというわけではありません。これは伝えられる側の皆様が松茸採りを好きかどうかの問題でしょうか? 兄弟姉妹の内でも松茸取りを好きになるのは一人くらいなのだと思います。結果として一子相伝になってしまうわけですね。
「シロ」については人に姿を見られるとその場所がばれてしまいます。そこで名人たちは早朝暗いうちに家を出て松茸取りに行くようです。頭につけるヘッドランプも点けないで行くそうです。普通の人なら道に迷ってしまうところですね。しかも転んでしまいそうです。
それでも私たちでも、もしも「シロ」の近くまで行くことができれば松茸独特の香りがしますから探り当てることができます。少し土や木の葉などに埋もれていることもあります。「松茸は踏んでいてもわからない。」といわれるほど私たち素人には発見が難しいと言われています。
松茸の止め山について
松茸の採れる山には「止め山(とめやま)」というルールがあります。自分の所有する山であればもちろんそこの松茸を他の人に取られたくはないですよね。また、松茸の採れる山を所有者から有料で借りている人ならなおさら他の人には採られたくないものです。そういう場合は「止め山」という処置をします。松茸山の範囲をビニールテープなどでぐるりと囲み他の人に入らないようにと示します。
私たちは「止め山」には入ってはいけません。松茸を採らなくても踏み込んでいるだけでも叱られてしまいます。時には罰金を科されることもあります。なので「止め山」には絶対に入ってはいけません。丁寧に看板が立ててある場合もありますがたいていはビニールテープでなんとなく示してあります。もしもビニールテープが10センチメートル位の低い位置に張ってあって簡単に踏み込めてしまいそうでも決して超えてはいけません。最近は防犯カメラを設置している場合もありますのでご用心!
余談ですが、私たちの地域では松茸の採れる山を借りることを「松茸山を買う。」と言います。たぶん「その松茸山で松茸を採る権利を買った。」という意味なのではないかと思います。普通は松茸山を手放す人はほとんどいませんから・・・。
本物の松茸の一番おいしい食べ方は?
松茸の炭火による網焼
松茸を食べる場合なら私はこれが一番美味だと思います。他の香りに邪魔されることなく純粋に松茸の風味を味わうことができます。ただし、人によってお好みもありますから感想はそれぞれかもしれまんが・・・。
松茸の土瓶蒸し
近所の旅館では松茸とダシだけで作った土瓶蒸しを出してくれます。これが美味しいのです。温かいうちに飲むのがポイントです。もちろん土瓶の中の松茸を食べるのもお忘れなく。
本物の松茸が手に入らない場合には・・・。
松茸風ご飯の作り方!
本物の松茸がどうしても手に入らない場合、我が家では本物の松茸ごはんのかわりに松茸風ごはんを作ります。炊き込みご飯です。
1 エリンギというキノコを短冊切りにします。1センチメートルかける3センチメートル、厚さ2ミリメートルくらいが私の好みです。エリンギの量はお好みで良いです。
2 炊飯器に洗米済のお米とそのお米を炊くのに適量の水を入れます。
3 炊飯器に切ったエリンギを入れます。
4 炊飯器へ永谷園のお吸い物を入れてかきまぜます。
5 普通に炊飯します。
炊きあがれば出来上がりです。永谷園のお吸い物は松茸の風味がするのですね。
これでいつでも松茸風ごはんを食べることができます!