千葉・親子旅 6(旅行連載小説短編)

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牧場へ

「皆さま、間もなく牧場に到着です。お時間はたっぷり2時間半ございます。今日はお天気も良いので比較的過ごしやすいのではないかと思います。貴重品は必ずお持ちください。このツアーでは牧場の入場券も付いていますのでご安心ください。集合時間の厳守をお願いいたします。」
バスは牧場の駐車場に到着しました。ガイドさんに付いて歩いて入り口まで来ました。
「それでは皆様お気をつけて行ってらっしゃいませ~!」

ガイドさんはほがらかです。

乗客は皆、思い思いに歩いています。二人も自由に牧場を歩いています。コウドウはスマートフォンで牧場のことを調べていましたが、料金にとても興味があるようでした。
「駐車場代は小型の自動車は900円・オートバイは300円だって、都心よりははるかに安いよね。」
珍しくコウドウは良くしゃべります。
彼が説明するところによると今回は旅行代金に入っているけれど、個人で牧場に入れば大人一人1,500円かかり、4,200円支払えば2年間自由に牧場に入れるようです。興味深いことはペットの犬を連れて入るのには一頭600円かかることでした。ただし、補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)は入場無料とのことでした。また、利用規約への署名が必要となるようです。事故防止のため巻き取り式リードは使用できないようです。牧場内では動物やショーなどで活躍する牧羊犬と持ち込んだペットとのトラブルを避けるために近づけない場所や施設があるようです。ドッグランは無料のようでした。ペットの犬用のお得な入場券もあり、2年間1,800円でペットの犬が何度でも牧場に入場できるようです。牧場に入場できるペットは犬のみのようです。障害者は半額のようです。牧場のツアーは大人1,200円、子供700円のようです。入場券とセットもあるようです。その場合は大人2,700円、子供1,500円だそうです。遊園地は入場券と乗り放題券とのセットは大人3,800円、子供3,100円、ただしゴールデンウイーク中はセットできないようです。乗り放題のみだと大人子供共通で2,300円のようです。少し遠いけれど房総の大きな水族館との共通チケットもあるようです。両方行く場合は便利そうです。購入月末日まで有効のようです。金谷・久里浜間を結ぶフェリーとの共通チケットもあるようです。牧場の入場料・大人2人分、フェリー運賃2人分、フェリー運賃・乗用車1台分が含まれているようです。片道5,900円、往復8,700円。2人を超えた場合は牧場の入場券を大人100円引き、子供は50円引き、フェリー乗車券は1割引で利用できるようです。有効期限は発売日より片道は2日、往復は7日となっているようでした。鉄道を使ったプランもあるようです。入場料と昼食付のコースは大人8,200円~8,400円、小学生は5,800円~6,000円。入場料のみのコースは、大人6,900円、小学生4,500円、4歳~未就学児1,790円です。(4歳~未就学児のコース内容には、快速列車・直通路線バスが含まれていないようです。)クレジットカードはほとんど使えますが一部使えないところがあるようです。電子マネーのチャージはできないようでした。

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「お前、料金のことにずいぶん興味があるんだね。」

「うん。俺、世の中の金の動きにとても興味があるんだよ。みんながどうやって稼いでるのかとか興味あるぜ。飯を食いに店に入っても原価はどのくらいで利益がどのくらい出ているのか想像しちまうんだよな。」

「ふーん。それって経営者っぽい発想だよね。父ちゃん母ちゃんがお金に苦労している姿を見せちまったせいかねえ。まあ大工にもソロバンは必要なんだけどね。」

「まあね。」

「でも頼もしいじゃないか。いいんじゃない?」

「うるせえ。」

このごろいつも言っている「うるせえ。」でしたが、今日は言い方が少し優しい感じがしました。すっかり大人っぽくなった考え方をしている息子にアオイは少し安心しました。

牧場のホームページによると季節により夜はイルミネーションが見られるようです。

豚がいました。餌をあげないでくださいと書いてあります。なんだか食べ物を欲しそうです。少し歩くとヤギがいました。こっちを向いてくれたのが嬉しかったです。

その後芋掘り体験をしました。軍手をはめて掘っていくと・・・採れる採れる。二人で楽しくサツマイモの収穫をしました。

ファームツアーが人気だというので参加してみました。大型のトラクターで開放的な客車を引っ張ってくれています。畜舎に入ります。柵の中で座って休んでいる牛がいました。子牛にミルクあげていました。哺乳瓶の高さはお母さん牛のおっぱいの高さに合わせているそうです。子牛は飲みやすそうでした。畜舎を出て牧場エリアに入ります。羊などが寄ってきます。降りて羊と触れ合うことができました。羊がたくさん集まってきて乗客の子供は号泣していました。羊に触れるともこもこしています。餌をあげると調子よく食べてくれます。柵の向こうにいるヤギにも餌をあげました。アルパカにもあげました。コウドウは童心に帰ったようでにこやかで楽しそうでした。

(つづく)

良い旅を!

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