札幌にて・興味深い思い出 (国内旅行)

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札幌雪祭り

10年ほど昔、札幌雪祭りが見たくて北海道へ旅をしました。判らないことが多いのでパックツアーで行きました。バス、フェリーと乗り継いで旅は順調でした。上陸した港にあった市場で食べた海鮮丼は格別でした。油の良く乗った色とりどりの幾種類ものお刺身が熱々のごはんに乗っていました。食べることができて良かったと思える一杯でした。

近くのお店では海産物を販売していました。屋外用のストーブが暖かく印象的でした。ゆでたてのカニとウニを試食できました。満腹だったのにするっと食べることができてしまいました。とにかく新鮮でした。さすがに産地!タラバガニとバフンウニを購入してお土産を持っていく必要のある家へ数箇所送りました。産地直送です(笑)

そしていよいよ雪祭り会場へ到着しました。自由時間は5時間でした。私は寒さに強い暖かい格好をしました。手袋、耳まで暖かい帽子、防寒靴、発熱感のある下着類、ジャンパーまで完全装備しました。たっぷり雪祭りの雪像を見学しました。思いがけず札幌の時計台や古い歴史的な建物も見ることができました。

お昼には本場のラーメンをいただくことになりました。ところが運ばれてきたラーメンは湯気がまったく出ていないのです。「なあんだ、札幌まで来てぬるいラーメンかあ!」と思いました。それでも食べようと思い、箸(はし)で麺を目の高さまで持ち上げたところ、ブオワッ!と麺からすさまじい湯気が出たのです。正直驚きました。どうやら湯気が出てラーメン全体が冷めてしまわないようにスープの表面に浮かぶ油の層でフタをしているようでした。なるほど!とても豊かな深い味わいでした。アツアツを食べて欲しいというお店の皆さんの思いがうれしく、おいしくいただくことができました。食べることができて本当に良かった一杯でした。

そして時間を無駄なく使い、集合時間の3分前にバスに着きました。ところが、にこやかに運転手さんに挨拶をしてバスに乗った途端、数名のツアーメンバーさんから「3時間も待ったんだぞ!」、「寒いバスで待っていたんだぞ!」「何をゆっくりしていたんだ!」「早く帰ってくれば早く次へ行けるのに!」とひどいことを言われました。私はギリギリとはいっても決して遅刻はしていません。私の後、まだ2人戻って来ていませんでした。何でそんなことを言われるのか不条理な気持ちで一杯になりました。楽しかった旅の気分はその一瞬で吹き飛んでしまいました・・・。

どうやら、その一団は暖かい格好をしてこなかったので冬の札幌では屋外にいることができず、バスに戻りヒーターなしで3時間待っていたようです。それを聞けばなるほど気の毒だなあとは思いました。

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後で添乗員さんがこっそり 「ごめんなさいね、気にしないでください・・・。」 と言ってくださったので少し救われました。

こちら側の教訓

① 自分が旅を楽しめていたとしても、中には楽しめていないツアーメンバーがいるかもしれないことを頭のすみには置いておくほうがいいようです。

② 自分が悪くない場合は何か言われても気にしないことです。お金を払って参加しているのだから楽しく過ごすほうが得です。旅の途中では感受性が高まっていますが、場合によっては刺激に対して少し鈍感になることも必要なことがあります。

③ 危険な状況がふりかかっていることを一瞬の空気感で見抜きそれを避けることができたら理想です。これはかなり高度なことでとても難しいです。

ひどいことを言った人達から得た教訓

① 現地に合った服装や装備を周到に準備することが必要です。事前に現地の様子をインターネットなどで調べて旅行当日の行動をイメージして適切な服装と装備をそろえましょう。

② その場で不足しているものは現地で調達しましょう。寒いのであればコートやジャンパーオーバーズボンなどを購入して着用すれば少しは違ったはずです。携帯用使い捨て懐炉をたくさん身に着けるのも手だったと思います。旅行にはいざと言うときのための現金が必要です。

③ 外にいられないなら、屋内のいられる場所を探すのもありだったと思います。有料で漫画やインターネットを見たり仮眠できるタイプの店舗もありますから活用したら良かったかもしれません。デパートの中をゆっくり歩くこともできたのではないかと思います。様々なお店をはしごするのもありだったのではないかと思います。やはり現金が大事です。

④ 自分たちが辛くても他のツアーメンバーの気分を傷つける権利はありません。旅は紳士、淑女でいるほうが格好いいです!

⑤ 旅行の出発前にトラブルを想定してその対策をシミュレーションすると良いと思います。いざと言うときの対策を考えておくと持ち物や装備も変わってくると思います。

⑥ 何も悪くない添乗員さんを謝らせるようなことをしてはいけないと思います。

今日の最後に

パックツアーは大勢で行くのでいろんな人がいます。けれども、その旅のときだけのことなので、割り切って距離を保ちながら、仲良く過ごすほうが得です。旅はお互いにエチケットを守ると良い思い出になりますね。

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良い旅を!

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