本丸にあるもの
問屋門
Photo:高遠町(許諾済) 問屋門(とんやもん)
この写真は桜雲橋から見た問屋門です。この向こうは本丸です。
問屋門は本丸の東端にあります。元々はお城の外(西高遠の本町 ・ 現 やますそ付近)の問屋にあったものを昭和30年頃に個人の所有者から高遠町が買い取って、移築をしたものです。高遠と言えばこの門と言えるくらい有名です。桜や桜雲橋とともにポスターや映像・写真などで全国に紹介されています。インスタ映えするポイントでもあります。
問屋門の解説板です。
本丸の様子
本丸の桜の様子
倒れそうな樹には支えの長い棒を取り付けて守っています。
高遠公園碑
高遠公園碑
本丸の北東、隅の方にあります。明治14年5月に建てられました。撰文:三島毅。 書:巌谷修。
高遠城址公園の由来を漢文で記してあるようです。素晴らしい楷書で書かれています。
高遠公園碑の説明板
中村不折寿像 があった場所
中村不折寿像(なかむらふせつじゅぞう)のあった場所
本丸の北にその場所はあります。酸性雨の影響で傷み始めていたとのことで中村不折寿像は撤去されました。信州高遠美術館で修復後、そこで保存展示されていると思います。
中村不折寿像は中村不折寿像建設委員会が建てました。像は堀進二作。雪山書。大正15年6月に建てられたものです。
「中村不折胸像」と思っている方が多いようです。確かに胸像ではあるのですが・・・。 高遠城址公園の中で人物を象った碑はこの碑だけです。その意味でも貴重な碑の一つだったと思います。
中村不折は高遠出身の芸術家です。書や洋画が残されています。
中村不折寿像の説明板
本丸から見た9番駐車場
本丸から見た9番駐車場
本丸から見下ろす形になります。お花見のときには昼間だと沢山のバスが駐車しているのを見ることができます。
太鼓櫓
本丸の隅にある太鼓櫓(たいこやぐら)
太鼓櫓付近から見た中央アルプス方面
桜とアルプスを背景に写真を撮ることができます。インスタ映えする場所ではありますが、午後には逆光になりますので午前中の方が撮影には向いています。頂き付近を白い雪に覆われた中央アルプスと淡いピンク色のタカトオコヒガン桜が美しいです。冬の景色と春の景色が両方映るところが魅力なのではないかと思っております。
太鼓櫓
藩幕時代には太鼓で時を知らせていました。その時を知らせる太鼓があった櫓です。 現在ここに太鼓はありません。他の場所で保管されているようです。随分と大きな太鼓だったそうです。
※以前は2階部分に登ることができましたが、現在では進入禁止になっていると思います。
※ 高遠城址公園入口の信号近くに、少し小さいサイズで、この太鼓櫓そっくりに再現した建物が造られています。そこには小さい太鼓があり、実際にたたくことができると思います。
太鼓櫓の説明板
須田経哲碑
須田経哲碑(すだけいてつひ)
本丸の南にあります。佐藤進撰文。内田文皐書。 明治43年5月に建てられたものです。経歴と頌徳文等が記されています。
この碑の裏には、発起人が書いてあるのですが、「伊沢修二」と「中村弥六」の二人も入っていて、高遠の歴史が好きな方にはたまらない碑なのです。
伊沢修二:高遠出身 東京芸術大学の初代学長
中村弥六:高遠出身 政治家 地元の利益よりも日本の諸問題を解決しようとした人物です。フィリピンの独立を支援しようとしたことでも有名です。林業にも明るかったようです。
中村元恒・元起記念碑
中村元恒・元起記念碑(なかむらもとつね・ げんき きねんひ)
「中村元恒・元起父子贈位記念碑」とも言うそうです。本丸の東にあります。 門人および有志が大正9年4月に建てたものです。古い碑ですが公園の碑の中で最も細長くヨーロッパ的なデザインの碑だと思います。
西ゲートは閉鎖中です
西口ゲートへの道
現在西ゲート(西口)は閉鎖されています。北ゲートの使用が勧められていますが、グランドゲートや南ゲートもあります。ご都合の良いゲートを目指しましょう。
各種案内板
各種案内板
信州高遠美術館や高遠町歴史博物館(絵島囲み屋敷)、高遠焼登窯の案内がされていました。
「信州高遠美術館」は南ゲートを出てすぐです。高遠城址公園の入園券では入ることができません。別途入場料が必要です。中に喫茶店があります。桜シアターが上映されている場合は満開の桜の映像を見ることができます。
「高遠町歴史博物館」は南ゲートを出て、8番駐車場の高さまで石段を下ります。高遠城址公園の入園券があれば絵島の囲み屋敷の見学ができます。絵島は徳川家大奥の有力者でした。ところが役者生島との不適切な関係とそれにともなう遅刻を理由に部下とともに大規模なリストラに遭い島流しとなりました。その絵島が幽閉されていた部屋です。
絵島のお墓は伊那市高遠町の蓮華寺と遠照寺にあります。
「高遠焼登窯」は南ゲートを出て、8番駐車場の高さまで石段を下ります。白山橋を渡り、突き当たりを左折、平らな道を少し歩くと右手に現れます。
昔は青い釉薬(ゆうやく)の焼き物でしたが最近では淡い桜色の焼き物も造られています。例年、高遠城址公園内、二の丸でも販売されています。
よいお花見を!