桜の分類
桜は、植物界 バラ目 バラ科 サクラ属に含まれます。そしてサクラ属はいくつかの亜属に分かれています。
亜属を別の属として分けることもありますが、これらを2~3属に分けるような分類はありません。すべてを1属とするか、すべての亜属を別の属とするかです。
広義のサクラ属は、広義のスモモ属と同じものです。
サクラ属・スモモ属は約400種からなります。主に果実の特徴から5から7の亜属に分類されます。サクラ亜属 はその1つです。もし、これらの亜属を属とする説に従う場合はサクラ亜属はサクラ属となります。
サクラ亜属以外は単系統性が疑わしいので将来的には再編される可能性も予想されます。
モモ亜属
アーモンド・モモ
スモモ亜属
プルーン(ヨーロッパスモモ、セイヨウスモモ)・ウメ(ウメ亜属 とする説もあります。)・スモモ・スピノサスモモ・アンズ(アプリコット)(ウメ亜属とする説もあります。)
サクラ亜属 (サクラ)
サクラ亜属で日本に自生するものは5~7種類ほどが認められています。これらの変性や交雑などから数十種類の自生種が存在しています。
サクラ亜属は節に分かれています。さらに群に分かれているとされています。
サクラ節
ヤマザクラ群:アサギリザクラ(朝霧桜・毛山桜)・ウスガサネオオシマ(薄重大島)・オオシマザクラ(大島桜、カスミザクラの島嶼種もしくはヤマザクラの海岸型。)・オオヤマザクラ(大山桜・蝦夷山桜・紅山桜)・カスミザクラ(霞桜)・カタオカザクラ(片丘桜)・キビザクラ(吉備桜)・ケエゾヤマザクラ(毛蝦夷山桜)・シオカゼザクラ(潮風桜)・ツクシザクラ(筑紫桜・筑紫山桜)・ハツユキザクラ(初雪桜)・ヤマザクラ(山桜) など
エドヒガン群 :エドヒガン・モチヅキザクラ・ヤマモチヅキザクラ・ エイシュウザクラ(エドヒガンザクラとオオヤマザクラの種間雑種)・ソメイヨシノ 園芸品種ではアマギヨシノ・アメリカ(アケボノ)・イズヨシノ・ウジョウシダレ・ウスゲオオシマ・オオクサイザクラ・オモイガワ・カッテザクラ・カバザクラ・クマガイ・クラマザクラ・コシノヒガンザクラ・コヒガン・コマツオトメ・サイホウジザクラ・サクヤヒメ・シキザクラ・シダレオオクサイザクラ(シダレオオクサエザクラ)・シダレザクラ・シダレソメイヨシノ・ジュウガツザクラ・ショウジョウ(猩々)・ショウワザクラ(昭和桜)・シラタキザクラ(白滝桜)・シラタマ(白玉)・ジンダイアケボノ(神代曙)・スルガザクラ(駿河桜)・センダイヨシノ(仙台吉野)・ソトオリヒメ (サクラ)・ソトオリヒメ(衣通姫)・ソメイイニオイ(染井匂)・ソメイヨシノ(染井吉野) ・タカトオコヒガン(高遠小彼岸)長野県の天然記念物・タマナワザクラ・タマナワザクラ(玉縄桜)・タキノザクラ(滝野桜)・トモエザクラ(巴桜)・ハヤザキオオシマ(早咲大島) – ソメイヨシノの交配実験中に生まれた品種。・フナバラヨシノ(船原吉野)・ベニシダレ(紅枝垂) ベニツルザクラ(紅鶴桜)・ホザキヒガンヤエザクラ・ホザキヒガンヤエザクラ(穂咲彼岸八重桜)・マツマエウスガサネソメイ(松前薄重染井)・ミカドヨシノ(御帝吉野)・ ミシマザクラ(三島桜)・ミズタマザクラ(水玉桜)・ミスミオオヒラ(三隅大平)・モニワザクラ(茂庭桜)・モリオカシダレ(盛岡枝垂)・ヤエベニシダレ(八重紅枝垂)・ヤエベニヒガン(八重紅彼岸)
マメザクラ群 :マメザクラ・タカネザクラ(ミネザクラ) など チシマザクラはこの近縁種です。タカネザクラの変種とされています。
チョウジザクラ群:チョウジザクラ など
カンヒザクラ群 :カンヒザクラ など
サトザクラグループ(雑種からなる群)
ミザクラ節
ミザクラ群 :セイヨウミザクラ など
スミミザクラはセイヨウミザクラに近いとされています。
ミヤマザクラ節
ミヤマザクラ群:ミヤマザクラ など
ロボペタルム節
カラミザクラ群:カラミザクラ など
ニワウメ亜属(昔はサクラ亜属に含まれました。)
ユスラウメ・ニワウメ
かつてはニワザクラ、ユスラウメなどを含むユスラウメ節もサクラ亜属とされていましたが、1978年にクルスマン(Krüssmann) によりニワウメ亜属に分離されました。分子系統からは、ニワウメ亜属はサクラ亜属とは別系統です。しかもスモモ亜属/モモ亜属内に分散した多系統であるという結果が出ています。サクラ亜属をサクラ節 (通常のサクラ亜属)とニワウメ節(ニワウメ亜属とウワミズザクラ亜属)に分けという資料もあるようです。
ウワミズザクラ亜属
イヌザクラ・ウワミズザクラ・エゾノウワミズザクラ・シウリザクラ
バクチノキ亜属
セイヨウバクチノキ・リンボク・バクチノキ
複数の情報を組み合わせて書いてみましたが、専門家ではないため、これで正確な分類になっているのかどうかは判りません。ご参考までにご覧ください。もしも間違っている場合はお教えいただければ修正いたしますのでよろしくお願いします。
参考文献:ウィキペディア
よいお花見を!