千葉・親子旅 7(旅行連載小説短編)

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牧場の方の説明によるとエサのあげ方には工夫がいるそうです。まずは手のひらを開いてパーの状態にします。その上に餌を置いて食べさせるのが良いそうです。指でつまんで食べさせようとすると指を噛(か)まれることがあるからとのことでした。逆に餌を持っていないことをアピールするにはバイバイの仕草をすると動物たちは離れて行ってくれるとのことです。つまり、動物が近づいてきて怖いときは手を握りしめずにむしろ体の力を抜いて手のひらを開きバイバイすれば良いということになります。それがコツのようです。

アルパカは可愛いけれど、機嫌が悪いときにはとても臭いツバを吐きかけてくるようです。かけられないように注意が必要とのことでした。また、アルパカは餌の取り合いをするので、餌をあげるときには近くに他のアルパカがいないかどうかを良く確かめてから餌をあげてくださいと言われました。

カシミヤヤギもいました。ホワイト・ベルティッド・ギャロウェイという牛は日本に三頭しかいないそうです。そのすべてがこの牧場にいるそうでした。白い腹巻のような模様があります。スコティッシュ・ハイランド・キャトルも日本に10頭しかいない珍しい牛とのことです。

牧羊犬は走るのがとても早いです。牧羊犬自体は人の出す犬笛や声で動きます。そんなときに羊が群れるのはもともとの習性のようです。臆病なので・・。牧羊犬は吠えずに目のにらみだけで羊を誘導することもできるそうです。目でにらみを利かせることから、ストロングアイペディングドッグという名前がついたそうです。

シャロレー牛やホルスタインの赤ちゃんも見ることができました。!

ヤギと羊の見分け方は簡単で、ヒゲのあるものがヤギ。ないものが羊だそうです。
このファームツアーはとても良かったです。ガイドさんの楽しいお話と動物たちへの餌やり体験が印象的でした。大人でも十分に楽しめるツアーでした。

ふれあい牧場では高いところを歩いているヤギなどもいました。

その後、牛の乳しぼりも体験しました。柔らかい皮革製品のような手触りでした。牛の体温も感じました。

黒い豚もいました。カピバラは寝ていました。

手を洗って購入した牛乳を飲みました。生クリームのようなコクがあります。牛乳サブレ、ソフトクリームを食べました。

コウドウとアオイは動物たちと触れ合い、かなり癒されました。二人で、普段は話すことのない様々な話ができたことがとても良かったです。時間通りにバスに戻りました。

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養蜂場の見学

バスは牧場の近くにある養蜂場に立ち寄りました。ここは添加物等を加えない国産の天然「純粋蜂蜜」を作り続けて50年以上になるそうです。体験は1,300円かかります。ここで出来ることは次の通りです。

1. 蜂たちの隠れ家見学 蜂の説明とハチミツができるまでのことをスタッフさんから説明してもらえます。たくさんの蜂たちが隠れている家を見ることができます。ミツバチを間近で見ることができます!見学は予約が必要のようです。ハウスの中から外での実演を見るので刺されることはないようです。

2. ハチミツの採取を体験 一つの巣箱には約10,000匹のミツバチがいるそうです。その中から取り出した一枚の巣には1,000匹のミツバチが付いているようです。遠心分離機でそのミツバチの巣からハチミツを採取する体験ができます。絞ったはちみつは有料ですがお持ち帰りすることもできます。

3. 新鮮なハチミツの試食 甘くておいしいハチミツを試食できます。味わいの違いがわかります。自家製はちみつドリンクの試飲もできます。

4. お土産の購入 いろいろなハチミツを購入できます。看板商品は今年作った蜂の巣だけを使った高品質な「国産巣蜜(コムハニー)」です。白く柔らかくて味わい深いものです。コムハニーは、もちろんそのまま食べてもおいしいのですが、お菓子作りの材料や、料理の隠し味としても使うことができます。

「百花蜜」 いわゆる普通のハチミツの味ですが、これは地域によって味が微妙に違います。

「アカシア蜜」 はちみつの女王と言われています。日本では最高という人もあります。

「そば蜂蜜」独特のクセのある味がします。けれども鉄分は普通のハチミツの50倍もあるようです。

その他に「トチ蜂蜜」「ハチミツジュース」などもあります。

ハチミツの相場は100グラム当たり433円~1,100円位でした。プロポリスは10ミリリットルあたり1,300円から1,500円くらいでした。
この牧場付近では農産物の地産地消の取り組みがあり、この養蜂園もそのような取り組みに参加しているそうです。

ハチといえば「刺す」とか「危険」と思っている人が多いです。しかしながら、スタッフさんのお話を聞いた後では随分イメージが変わります。 実際に働いている蜂を間近に見るということは良いことなのですね。

コウドウとアオイはとても楽しく見学しました。

ハチミツの試食をしてコウドウは言いました。

「ハチミツはなんだか懐かしい味がするね。」

アオイが答えます。

「お前は子供の頃、ハチミツが大好きだったよ。」

「ふーん。」

(つづく)

良い旅を!

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