台湾 DE ソリューション ⑩ (旅行 連載小説 短編)

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九ふん でお買い物

結局、モナはTシャツを、メイは携帯電話のカバーを、ルリは台湾茶を買いました。台湾茶用の茶器一式は台北で購入するつもりのようです。

集合場所に向かう途中、三人は欧米から来たと思われるたくさんの観光のお客さんとすれ違いました。九ふんは国際的に人気があるようです。

集合場所には時間どおり全員集まりました。ガイドのワンさんとバスで台北に向かいます。

「台北では小龍包(ショーロンポウ)のお昼を予定しています。お楽しみに!」

バスは1時間半くらいで台北に着きました。

故宮博物院

まず見学するのは国立故宮博物院です。696,000点を超える収蔵品があります。特に、古代中国の皇帝が集めた高品質な古代中国の美術品が魅力です。「翠玉白菜(すいぎょくはくさい)」が代表的な展示物です。翠玉は翡翠(ひすい)のことです。白菜に虫がとまった様子を表現した彫刻です。高さは19センチメートルです。名品です。「唐人宮楽図」も有名です。

団体でガイドのワンさんについて歩きます。音声の聞こえる解説装置を持って入ります。

小さなものが多いのですが、その美しさと細工の素晴らしさは言葉にできないほどでした。文化財的に価値が高いことがわかります。

ガイドのワンさんは要領よく皆を案内してくれたので、素早くポイントを押さえて見学することができました。

「なんか白菜かわいいね!」

「そうだね!」

「なんだか眺めているだけでも運気が上がる感じがしませんか?」

楽しい見学ができました。

故宮博物院を出て市内まで20分ほどバスで走りました。お昼ごはんになります。

小龍包のお昼

「少し遅いお昼ですが皆様お楽しみください。」

台北市内の中華レストランで小龍包のお昼でした。

「おいしいね、ジューシーだよ!」

「おいしいね、熱いけど・・・。」

「本格的な味ですね。」

大満足の三人でした。

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中正記念堂

おなかが一杯になった後は市の中心部にある中正記念堂へ行きました。衛兵さんの交代を見ることができました。5人で美しく行進して行き交代していました。その後、不動で立ち続ける兵隊さんも見学しました。こちらが話をしたり記念写真を撮っていたりしても微動だにしません。ものすごい集中力だなあと三人は思いました。

台北101

再びバスで移動して台北101というビルに登りました。高さは509.2メートルで、東京タワーよりも高いです。地上101階、地下5階まであります。

このビルの名前の由来は建物の101階という階数から来ているようです。「101」は2進数だと5を表します。そこからデジタル時代の象徴として命名したようです。「100を越えて更に高みを目指す」という意味も込めているようです。100%を超えてしまうというのはすごい心意気です。日系企業を中心にJVで7年間かけて建築しました。2004年に完成。展望台は2005年に開かれました。

24階から27階の部分には昔の中華風のお金をイメージしたオブジェが四方に設置されています。台湾らしい縁起の良さそうな建物に仕上がっています。

27階から90階の部分は、台形を逆にした形が8つ積み重なった形になっています。一つの台形は8階分でできています。「8」は縁起の良い数字なので使われているようです。

91階には展望デッキがあり、天気が良くて風のない日には出ることができるようです。開放的で外気を感じることができるそうです。

2007年にドバイのブルジュ・ハリファに追い抜かれるまでは、世界一高いビル・世界最速エレベーターとしてそれぞれギネスブックに認定されていました。

最上階の展望台で三人は眺めの良さに圧倒されます。

「わあ、台北が良く見えるよ!」

「空もきれい!」

「山や川も見えますね!」

大はしゃぎの三人でした。

それから、免税店でお買い物をしてこの日は終了です。

夕ご飯は台湾料理を食べました。

(つづく)

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良い旅を!

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